Foodloop は、現在準備中です。
2021/09/26 19:21
現在受付中の第二回「foodloop box」に参加する農園を紹介していきます。
第一弾は、横須賀のSHO Farmです。
foodloopの拠点がある神奈川県逗子市の中心部から車を走らせること約30分。
隣町、横須賀市の山間にある小道を抜けると、開けた畑が現れる。
軽やかなベルの音が響くSHOFarmは、仲野翔さんと晶子さん、ご夫妻で営む農園だ。
SHO Farmは「千年続く農業」を哲学に掲げ、無農薬・無化学肥料で、可能な限り在来種・固定種を使い、種から野菜を作り続けている。
思想を体現した畑には、約100種類の季節の野菜と果物がのびのびと育っている。
まず、案内してもらったのは、直売所からすぐのオクラのなる畑。
見たことのない赤色をしたオクラと美しい花が、人の背丈ほどにまで伸びた軸に実っていた。
次はきゅうりの畑へ。
ハサミできゅうりを収穫する晶子さんの手元ばかりに注目していたわたしに、晶子さんが地面を指さして教えてくれた。
「この畑はウニ堆肥をまいているから、こうやってウニが転がっているんだ」
SHOFarm近くの葉山漁港では、ムラサキウニが海藻を食い荒らし漁業被害をもたらしており、その駆除の手間と処理方法が問題となっている。
そこでSHOFarmでは、葉山の漁師・晶さんと連携し、ムラサキウニ活用の一手段として、堆肥化に挑戦することにした。
晶さんも、第二弾foodloopに参加している生産者さんのひとり。
海で問題となっている生き物も、畑ではエネルギーとなる。
地域のなかで物質が正しく循環すると、課題が解決するだけでなく新しい実りが生まれるのだ。
お二人の行動と、自然の力に感激した。
畑には、オクラやきゅうりのように収穫を待ちわびている野菜もあれば、種を蓄え、次の季節へ向かっている野菜もあった。
こちらの美しい緑と茶色は、ゴーヤのトンネルだ。
ところどころに見える黄色は完熟したゴーヤ。その中には真っ赤な種が見える。
「ゴーヤは完熟すると破裂して、種が勝手に地面に落ちる。翌シーズンになると種が落ちた場所から芽が出て、またゴーヤが出来るんです」
次の畑へは、SHOFarmの電気自動車に乗り込み5分ほどで到着。
「落花生とさつまいもの畑です」
見渡す限り緑の葉が一面に広がっている畑の方を向いて、晶子さんが教えてくれた。
ここは秋の野菜の畑だ。
翔さんが大胆に葉をかき分け、茎をつかみ、引き抜くと、たくさんの小さな粒、落花生が現れた。
徐々に土の香りがふわっと香り、町の暮らしではなかなか体験することのない濃度の土の香りにワクワクした。
さつまいもの本収穫は、取材で訪れた日から数週間後とのことだが、この日は特別に収穫して見せてくれた。
わたしには今でも十分立派に見えるけれど、さつまいもは、これから地面で栄養を吸収してもっと甘くなるのだとか。
foodloop boxに使うころはきっと、美味しく育ってくれていることだろう。
晩夏の野菜から秋の野菜まで。
豚の「一休」は竹の根を断ち切り、耕作放棄地を開墾する。
鶏たちは、草をついばみ、地面を耕し、卵を産む。
さらに彼らは、人の食べ残した食事や規格外の野菜も食べるので、フードロスとゴミ問題にも貢献している優秀なスタッフなのだ。
野菜をこよなく愛するスタッフと動物が作り上げる理想の農園。
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